自分の思い描いた天体写真を撮影する上で、フィルムの特性を知ることは大変重要です。今までの経験による各フィルム特性はこんな感じです。
経験的感想が主なので現実と異なる場合もあります。フィルムを選ぶ参考程度にして下さい。
また、なにかお気づきの方はお手数ですが掲示板の方に書き込んでご連絡下さい。
ポジフィルム
名前 |
実行感度
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用途・注意点 |
E200 |
200
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Hα光に対する感度が高く、使いやすいフィルム。
非常に優秀な増感特性があり、2倍増感しても粒状性や発色の劣化がほ ぼ見られないのが特徴である。E100sに比べると落ち着いた発色で、 バックグラウンドは冷調(青っぽい)に発色する。露出が不足すると全 体にマゼンタ味を帯びた発色になると同時に粒子が荒れるので、露出を ほんの少し多めにして撮影するのがコツ。また、固定撮影では粒子が目 立ちやすいので、露出不足にならないように特に注意が必要。 値段が高く、光害にも弱いので主に星野写真用として使用している。 |
プロビア100F |
120〜130
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PROVIA100の後継品。Hα光に対する感度はそれほど高くないので大きめ の散光星雲しか写らないが、実効感度が高くシャドー部の描写に優れる ので、月明下での撮影には適している。 また、月明下で使用した場合、相反則不軌の影響による発色の狂いが極 めて少なく、非常にクリアーな発色を示すのが特徴。増感特性も最高に 良く、星景写真には最適のフィルムといえる。このように自然な発色を してくれる上、光害にも比較的強く初心者にお勧め。見た感じの写真に 仕上がる。 ただ、露出がオーバー気味になると空の色が同じ色になる傾向があり、 階調性を綺麗に表せず、色も飛ぶ傾向がある。 そのため、月などを長時間撮るには向いてないような印象あり。 |
ベルビア100
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120
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ベルビア50の特色を一番受け継いでいるフィルム。
見た目以上にコントラストが強い写真に仕上がる。 ただ、光害に大変弱く緑色に発色してしまう。 粒状性は8とプロビアよりもいいくらいなので粒状性は問題ない。 Hα光もある程度は写る。 |
ベルビア100F
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130
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印象としてはプロビア100Fとベルビア100の中間のフィルム。ベルビア 100よりもナチュラルでプロビア100Fよりも派手な感じ。ただ、相変わ らずコントラストが強めなので階調性の表現力はいまいちな印象です。 あと光害を汚い緑色で表現してしまうので光害には弱いといえる。 |
アスティア |
100
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RMSが7という現段階での世界最高の粒状性を誇る。Hα光に対する感度が 低いので赤い散光星雲がほとんど写らないが、ニュートラルで落ち着い た発色が特徴。光害が緑色に発色しにくいので、光害がある場所でもそ れほど見苦しくない写真が撮れる。階調が豊富でハイライトが飛びにく い性質がある。 このため、コントラストの強い描写には向いていませんが、階調性の描 写に優れているので朝焼けや夕焼け描写には向いていると思われる。 増減感特性は、多分2倍まではいけるような噂・・・ |
参考資料 嶋田氏(OB)と加藤氏(OB)の作成したフィルムデータ
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