天研観測地マップ

天研でここ数年間に行った観測地をピックアップしてみました。この画像は夜の日本を人工衛星が撮影したもので、白く見える部分は街明かり
です。大都市から離れれば離れるほど空が暗くなり、きれいな星空を見ることができるようになります。


乗鞍岳 (標高2700m) 岐阜県丹生川村

この中でダントツに条件が良いのは、乗鞍岳の畳平駐車場です。標高が2700mもあり、空気が澄んでいる上に光害も少ないので、ほんとうにすばらしい星空を見ることができます。もちろん写真写りもすばらしく、透明感や色鮮やかさでは他の観測地と一線を画す写真を撮ることができます。 2003年度からマイカー登山禁止になり、今ではなかなか行けなくなってしまいました。我が天研でも毎年何人か有志を募って観測会に行く程度です。

アクセス・・・やや悪  トイレ・・・有り(有料100円) 夜間はゲート閉鎖。夜中3時を過ぎるとパトロールの車がやって来て明るくなる。
観測適期・・・5月下旬〜9月




しらびそ高原 (標高1900m) 長野県上村 

しらびそ高原は、秋口から初冬にかけて天文ファンが集結する場所として有名です。標高が1900mなので空気の透明度は乗鞍に劣りますが、街明かりが少ないので乗鞍に次ぐ星空を見ることができます。特に秋の夜明けに見られる黄道光の美しさに関しては、ここにあげた観測地の中でもしらびそが一番ではないでしょうか。夏場はなかなか晴れにくいので、秋に行くのがベストです。しらびそ高原には電波塔やヘリポートなど、複数の観測地があります。

アクセス・・・  トイレ・・・ハイランドしらびその敷地内に有り
観測適期・・・4月〜11月(夏場は晴れにくい)




浄土平 (標高1500m) 福島県福島市

浄土平は星見のメッカとして有名な場所ですが、福島市、米沢市、郡山市、会津若松市といった町に囲まれているので、光害の影響が心配です。以前はかなり暗かったようですが、最近は福島市の方面がやや明るく感じられます。人工衛星の画像からも、四方から街明かりが迫っている様子が良く分かります。ただし、雲海の上に出るとかなり暗くなります。天文台やトイレが整備されていて、大変居心地の良い観測地です。 (注:右の写真は月明下での撮影です。)

アクセス・・・やや悪  トイレ・・・有り  熊出没注意  舗装の駐車場は車の出入り多し
観測適期・・・5月〜10月




里美牧場 (標高800m) 茨城県里美村

積雪が少ないので、冬季の観測地として非常に有名な場所です。標高がやや低いのですが、冬は空気が澄みわたることが多いので、まずまずの星空を見ることができます。冬型の日はかなり強い風が吹くので、しっかりした防寒装備が必要です。冬でも積雪は比較的少ないのですが、年によっては数十センチの雪が積もることもありますので、事前に積雪状況を調べてから訪れるようにしてください。


アクセス・・・  トイレ・・・有り(冬季閉鎖
観測適期・・・12月〜2月




戦場ヶ原 (標高1400m) 栃木県日光市 

関東に近い観測地として非常に有名な場所です。南の空は関東平野の光害で明るいのですが、北の空はまずまずの暗さを期待できます。関東からのアクセスが良く、トイレや駐車場が整備されていることが魅力ですが、冬季は雪のため使用できなくなります。観測できるようになるのは、冬型の気圧配置が緩む3月上旬ごろからでしょう。

 

アクセス・・・  トイレ・・・有り(冬季閉鎖)  熊出没注意
観測適期・・・冬以外




白根山 (標高2000m) 群馬県草津町

白根山周辺は駐車場に街灯があるために明るいのですが、非常に景色が良い場所なのでリストに加えました。一晩中星景写真を撮っても撮りきれないくらい景色が豊富ですが、純粋に星を見たいなら長野県側に少し行ったところにある渋峠、横手山周辺の方が空の条件は良いでしょう。白根山周辺は火山地帯のため、硫化水素などの有毒ガスに十分な注意が必要です。立入禁止区域には絶対に足を踏み入れないようにしてください。

アクセス・・・やや悪  トイレ・・・有り  火山ガスに注意




富士山 (標高1900〜2450m)

富士山は、もはや光のるつぼの中に取り残されているといった感じです。雲海が街明かりをシャットアウトしてくれれば乗鞍にも匹敵する星空を見ることができるのですが、晴れた日は天の川すら満足に見えません。富士山には下界が曇っている日に行くことをお奨めします(関東南岸に低気圧があり、北東気流の日は、富士山新五合目が雲海の上に出ることがあるようです)。また、夏休み期間中は登山客で混雑するので、登山客に迷惑をかけないためにも富士山での観測は避けた方がよいでしょう。

アクセス・・・  トイレ・・有り
観測適期・・・5〜11月(8月は避けた方が良い




あいあい岬 (標高100m) 静岡県南伊豆町

周囲を太平洋に囲まれているので南の空が暗く、ガスが出ていなければオメガ星団も肉眼で楽々と見ることができます。しかし、標高が低く湿度も高いため、星が潤んだように見える日が多く、空気が澄んだ日でないときれいな星空を見ることは難しいと思います。また、風が強い日は波しぶきがもやとなって透明度を悪くするので、避けた方が無難です。ここに星を見に行く時はそれなりに天気を調べてからにしたほうが良いでしょう。写真では、高山で撮影したようなクリアな描写は期待できません。また、最近では漁船の明かりが非常に明るく、観測地として使用できなくなりつつあります。

アクセス・・・  トイレ・・・有り
観測適期・・・11〜3月




天城高原 (標高1000m) 静岡県南伊豆町

南側は大変暗く、新しい観測地として天文屋の間で最近話題になっている場所です。しかし、南以外は光害が激しく、ほとんど星が見えません。また、標高がそこそこあるため、三月でも残雪があったりと防寒準備は万全にしておく必要があるでしょう。

アクセス・・・やや悪  トイレ・・・有り(悪)  夜半前、飛行機の通過が非常に多い




爪木崎 (標高10m) 静岡県下田市

この場所も太平洋に面しているので南の空は暗いのですが、下田市街に近いので、あいあい岬に比べるとかなり光害の影響があります。正月など、街明かりが特に少なくなる時期を狙っていかないと、なかなかよい空にはめぐり合えません。警備が厳重であるといった欠点もあるため、本格的な観測や写真撮影には向きません。ただし、海辺には星景写真に向いた場所が数多くあります。

 

アクセス・・・やや悪  トイレ・・・有り  夜半前、飛行機の通過が非常に多い














































































































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